書誌情報
集英社文庫
うまれることば、しぬことば
著者
あらすじ・概要
「婚活」を皮切りに始まった◯活ブームと人生模様。「陰キャ」と「根暗」の絶妙な違いから見えてくる時代の変化。ネット用語の「映え」と、紫式部や清少納言も使っていた「映え」の共通点。日本社会において黒船的な役割を果たした「セクハラ」……。言葉の生死の現場から見えてくる、日本人の性(さが)とは? 「ことば」にまつわるモヤモヤの原因に迫る、ポリコレ時代の日本語論。古典や近代の日本女性の歩みなどに精通した著者が、言葉の変遷をたどり、その栄枯盛衰をじっくり考察。日本人の意識、社会的背景を掘り下げるエッセイ!
はじめに
「J」の盛衰
「活動」の功と罪
「卒業」からの卒業
「自分らしさ」に疲弊して
「『気づき』をもらいました」
コロナとの「戦い」
「三」の魔力
「黒人の人」と「白人」と
「陰キャ」と「根暗」の違い
「はえ」たり「ばえ」たり
「OL」は進化するのか
「古っ」への戦慄
「本当」の嘘っぽさ
「生きづらさ」のわかりづらさ
「個人的な意見」という免罪符
「ウケ」たくて。
「You」に胸キュン
「ハラスメント」という黒船
「言葉狩り」の獲物と狩人
「寂しさ」というフラジャイル
「ご迷惑」と「ご心配」
「ね」には「ね」を
「だよ」、「のよ」、「です」
おわりに